こんにちは、倉敷の歯医者ここのは歯科クリニックの院長吉川です。
今回は、当院で導入しているご自宅で行える「ホームホワイトニング」についてご紹介していきます。
当院では問診票にて見た目で気になるところという項目で、歯のホワイトニングについても伺っていますが、お話をすると大体3つに分かれることが多いです。
①歯の着色が気になる
最も多いのは茶渋のような着色汚れが気になるパターンです。こちらについては歯のクリーニング・研磨で除去することでき、また日々のブラッシングやホワイトニング用の歯磨き粉の使用で着色汚れのつきやすさを軽減することができます。市販のホワイトニング用の歯磨き粉にはポリリン酸ナトリウムなどの着色汚れを浮かしたり、つきにくくするような成分が入っていますが、歯の色自体を白くするという成分は入っていないので注意してください。
②治療したところの歯の詰め物や被せの色が気になる
治療したところの材料は徐々に劣化することがあり、色の変色などで気になることがあります。こちらについては基本的に歯の詰め物や被せのやり直しをすることで、審美的な改善をすることができます。(ただ、そういった治療は見た目のための治療となりますので、健康保険の対象とはならず、自費診療となります。)
③歯の色自体(黄色っぽい感じ)が気になる
もともとの歯の色自体が気になる場合には、今回紹介する歯科受診をして行う歯のホワイトニングが有効となります。もともと日本人の歯はやや黄色系統の色をしていますが、それを過酸化水素や過酸化尿素といったお薬を使って白くすることができます。
〇ホームホワイトニングとオフィスホワイトニング
歯科を受診して受けることができる歯のホワイトニングには、大きく分けてオフィスホワイトニングとホームホワイトニングの2種類があります。
オフィスホワイトニングは歯科クリニックでスタッフから直接施術を受けることができるため安心感があり、1回の施術である程度歯が白くなるというメリットがあります。一方、歯科クリニックで時間を取って行うためホームホワイトニングと比べると費用面で高く、また繰り返し行う場合にはその都度費用がかかってしまうというデメリットがあります。一方でホームホワイトニングはお薬が低濃度のため効果が出始めるまでに2週間程度かかり、オフィスホワイトニングに比べると速効性はありませんが、好きな時にホワイトニングができるという特徴があります。
ゆっくり時間を掛けて白くすることで、歯の表面荒れも抑えることができ、透明感のある自然な仕上がりになります。濃度は10%と低濃度なので、粘膜への刺激が少なくただれたり火傷の心配もありません。テレビを見たり、お風呂に入りながら、病院に行く時間がない方でもお気軽にご利用いただけます。
お薬の塗布をご自身でしていただくため、オフィスホワイトニングよりも費用面で安く、またご自身用のホワイトニングトレーを作製をするため、お薬のみを追加で購入されれば長期的により白い歯を目指すことが出来るというメリットもあります。
ここのは歯科クリニックでは現在、ご自身のホワイトニングトレーを作製する「オパールエッセンス」と型取り不要で使い切りのトレーで気軽にできる「オパールエッセンスgo」の2種類のホームホワイトニングをご用意しています。
〇ホワイトニング効果を長持ちさせるポイント
せっかくホワイトニングをしてもすぐに着色するのであれば、ホワイトニングすること自体ためらってしまう方もおられると思います。
ホワイトニング後にどう対処するかも(白さの続く期間)を左右する重要なポイントになります。ホワイトニング後は以下のことに気を付けて、効果をより長持ちさせましょう。
★着色成分の含まれる飲食物・嗜好品に注意
ステイン(=着色汚れ)の原因となる飲食物といえば、コーヒー・お茶・ワインなどが思い浮かぶ方が多いのではないでしょうか。他にも、色の強い食べ物や飲み物は着色成分が多く含まれています。
これらのものを摂取した後、汚れがこびりつく前にすぐに落とすことが後戻りの防止に有効です。飲食の直後や、タバコを吸った後などにもお水で口をゆすぐ習慣をつけましょう。
★汚れの付着を予防するホワイトニング用の歯磨き粉
汚れが歯に付着すること自体を予防するホワイトニング用歯磨き粉の利用も白さの持続に役立ちます。
ポリリン酸ナトリウム(歯面の汚れを落とす・汚れがつかないようにする、白さを増す・口腔内を清潔にして口腔環境を整えるという要素を備えた新たなホワイトニング成分のことです。)などを配合したホワイトニング用歯磨き粉には、歯の表面に着色汚れを付着させにくくする働きがあります。
ホームホワイトニングはご自分で管理しなければならない大変さはありますが、通院も少なく忙しい方にお勧めのホワイトニングです。もしご自分の歯の状態について心配な点があれば、お気軽にご相談ください。